溶射加工
溶射とは?
溶射とは、溶融状態に加熱した溶射材料の微粒子を前方に吹き飛ばし、基材表面に皮膜を形成し、表面機能を向上させる表面改質技術です。
基材に異種材料をコーティングするため、基材にはない特性をコート材で補うことが可能です。耐熱・耐摩耗・防食など、長寿命化、高品質化の向上に繋がります。
こんなお悩みありませんか?
軸物のベアリング部やオイルシール部の補修、または耐摩耗性向上
カバー(内径ベアリング部)またはケーシング部への補修または耐摩耗性向上など
耐腐食性、耐摩耗性向上などの付加価値を付けた溶射皮膜
光栄テクノシステムなら解決できます!
特長
- 溶射材料の選択自由度が広く、多品種な材料に対応できる。
- メッキに比べて皮膜形成速度が速い(加工時間が短い)
- 肉盛り厚さがメッキや熱処理皮膜に比べて厚くできる。
- 大型構造物や複雑形状物にコーティングできる。
- 溶接に比べて、母材への熱影響が少ない(変形や歪の発生を抑える)
- ドライプロセスである。
- 現地施行が可能である。
分類
現在ご使用の機械でお困りごとなどございませんか?
溶射材料の目的別分類
目的 | 溶射材料 | |
---|---|---|
耐食 | 金属材料 | WC-CrNi、亜鉛、アルミニウム、亜鉛・アルミニウム合金、ステンレス鋼、ニッケルおよびニッケル合金(ニッケル・クロム合金など)自溶合金、銅および銅合金、その他(チタン、ジルコニウム、すずなど) |
非金属材料 | セラミックス、プラスチック | |
耐熱 | 金属材料 | 耐熱鋼(ステンレス鋼系を含む)、耐熱合金(ニッケル・クロム合金を含む)、自溶合金、MCrAlx系合金、その他 |
非金属材料 | セラミックス、サーメット、その他 | |
耐摩耗 | 金属材料 | WC-Co、炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼(主としてマルテンサイト系)、ニッケル・クロム合金、自溶合金(硬質炭化物合金を含む)、硬質金属(モリブデンなど)、その他(ニッケル、アルミナイトなど) |
非金属材料 | セラミックス、サーメット |
活用例・分野別
ポンプ部品の修理
ポンプスリープのシール部への耐摩耗性
ロール軸のロール面への耐摩耗性
粉砕機部品の耐摩耗性向上
基本工程
01
洗浄
部品の表面に付着した油分や汚れを取り除くために、洗浄を行います。これにより、後続の工程で均一な処理が可能になります。
02
マスキング
溶射を行わない部分を保護するために、マスキングテープやカバーを使用します。マスキングにより、不要な部分への溶射材の付着を防ぎます。
03
ブラスト
表面の錆や汚れを取り除くために、砂やショットを高速で吹き付けて表面処理を行います。この工程により、溶射材の密着性が向上します。
04
溶射
溶けた材料を高温で吹き付け、部品の表面にコーティングを施します。溶射により、部品の耐摩耗性や耐腐食性が向上します。
05
封孔処理
溶射後のコーティングに存在する微細な孔を封じるための処理を行います。この処理により、コーティングの密度が高まり、性能が安定します。
06
切削・研削
コーティング後の部品表面を平滑にし、必要な寸法に仕上げるための加工を行います。精密な仕上げにより、部品の機能性と外観品質が向上します。
07
製品
最終製品としての検査と仕上げを行い、出荷準備を整えます。品質保証のため、詳細な検査が行われます。
お取引の流れ
01
お問い合わせ
お客様からの依頼内容をヒアリングし、写真や現物を確認し、機器の診断を行います。
02
お見積りの提示
診断結果に基づき、修理・加工費用と工期のお見積りを提出します。診断結果に基づき、修理・加工費用と工期のお見積りを提出します。
03
契約の締結
お見積りに同意いただいた後、修理・加工内容、費用、納期を含む契約を締結します。お見積りに同意いただいた後、修理・加工内容、費用、納期を含む契約を締結します。
04
修理・加工の実施
契約内容に基づいて、修理・加工作業を開始します。契約内容に基づいて、修理・加工作業を開始します。
05
品質検査・確認
修理・加工の完了後、品質検査を行います。修理・加工の完了後、品質検査を行います。
06
納品・アフターサポート
品質に問題がなければ、機器を納品し、必要に応じてアフターサポートを提供します。品質に問題がなければ、機器を納品し、必要に応じてアフターサポートを提供します。